農業DX公開講座(第3回)を開催

夢を育て大地を耕す

農業DX公開講座(第3回)を開催

2024年9月4日 研修だより 農業者キャリアアップ講座 0

8月26日、農業DX公開講座の第3回講座を開催しました。

今回は柑橘を対象に、篤農家が有する匠の技を可視化し、産地展開に取り組んでいる事例について、リモート参加もあわせ、農業者や生産現場の指導者ら91人が受講。

八幡浜市真穴地区で温州ミカンを栽培する黒田みかん農園(株)の黒田伊智男代表取締役は、県内でいち早くマルドリ栽培を導入し技術確立に努めた結果、平均収量で7トン/10aを超え、食味や着色が良い高品質果実の連年安定生産を実現。「気象ロボットで生育環境をモニタリングし、遠隔自動潅水システムできめ細かなかん水や施肥を行うことで、さらに省力化、効率化を図ることができる。」と説明がありました。

また、(株)アクト・ノードの百津正樹代表は、「観察や観測で得られた情報は、データ化すると共有できる。センサーやカメラを使うことで記録が自動化され、人間の観察能力を飛躍的に向上させる。黒田さんの栽培技術をデータ化し、地域の農業者に横展開していくにはDXが有効。」と話し、参加者は興味深く耳を傾けていました。

次回の農業DX公開講座は11月15日(金)にスマート農機の活用による栽培管理の効率化、電子地図を用いたほ場管理の見える化をテーマに開催予定です。