農業DX公開講座(第2回)を開催
7月31日、農業DX公開講座の第2回講座を開催しました。
今回は野菜を対象にDXを活用した植物情報の計測、環境制御をテーマに、リモート参加もあわせ、県内から農業者や生産現場の指導者ら38人が参加。
西予市で光合成蒸散リアルタイムモニタリングシステムや環境モニタリングの装置を導入し、ミニトマトを生産する有限会社フローラルクマガイの熊谷琢磨さんは、「生育・環境データを活用することで単位当たり収量が約1.6倍になった。また、計測される環境データとトマトの生体情報を知ることで、日射量を有効活用し、株間を広げ、定植本数を3分の2に減らしても収量が変わらないことが確認できた。冬季の日照条件が悪い西予市にあってもデータを活用すれば施設園芸で十分勝負できる。」とデータを活用した農業経営の有効性を力説。
また、愛媛大学大学院農学研究科の髙山弘太郎教授は、「これからの消費を支える持続可能な農業生産にはスマート化は必然であり、各種センシングによりデータを蓄積・解析したうえで、適切な栽培管理をすることが重要で、数値に基づいた再現性の高い農業を展開していくべき。」と説明し、参加者は熱心に耳を傾けていました。
次回の農業DX公開講座(第3回)は、8月26日(月)にかんきつの栽培技術の見える化をテーマに開催予定です。